伝承物: 雀袋(琴爪入) (a sparrow pouch )

雀の琴爪入れです。
こちらも明治時代のお細工物の教科書から作りました。

書かれていた色の指定は、胴は鼠色、翼はこげ茶、口縁は朱鷺色となっていました。
昔の雀のイメージって、胴は鼠色なのですね。
今回、こちらの秋の紋様の入った古布を使いたくて、翼は茶色にしましたが、実際はもっと沈んだ色合いだったと思われます。
もう一つの特徴は、目の周り。赤の糸で、放射状に模様をつけるとありました。

昔の絵でも、このような雀モチーフは見たことがありません。どこからこのようなデザインになったのか、気になるところです。

今にはないデザインに触れる、貴重なひと時でした。

a sparrow pouch, reproduced from a sewing textbook of the Meiji era(1909)

すずめのおそで ‐ Suzume no Osode -

手作りお香のワークショップのお知らせや、趣味で少しずつ作っているお細工物等をちょこちょこ載せております。 どうぞごゆっくりご覧ください。 I am making Japanese traditional handicrafts, "Osaikumono (bags, pouches, Japanese style patchworks, etc)."