市松人形(修復)

*こちら、お人形の写真があります。苦手な方はスルーしてください。

こちらは、数年前、市松人形の修復をしてみた時のことです。


骨董市は一期一会。

この市松人形も数年前ある骨董市で偶然出会いました。

それも、段ボールの箱に入れられて、1体5000円ほど。

ボロボロの状態で、欠けているところがあったりして、部品としてお使いください。とのことでした。

でも上品なかわいらしい顔立ち。やったことはないけれど、直してみよう!と思ったのがきっかけでした。

2体手に入れ、1体は髪を変えるぐらいで大丈夫そう。

もう1体は、しっかりお直しが必要でした。

直さなければならないところは、欠けた鼻と、手。

手はなかったので、一から作りました。

手は木粘土を使用しました。ひび割れしたらその都度そこに粘土を埋め込み、やすりをかけていきます。

まず、髪の毛の部分をはがし、

頭部にやすりをかけ、塗料をある程度とっていきます。

そして、鼻を人形用の粘土で形付け、塗りへ。

塗料は、胡粉と膠をといたものを使いました(日本画と同じ要領です)

これを何回も何回も塗り重ねていきます。

上手な方だと、刷毛目もでないのですが、力及ばず…。それでも、自然な鼻になってくれました。

さあ次は、色つけです!

この胡粉と膠の塗料に、アクリル絵の具で色を付けていきます。

眉毛も描いて…塗り完成!

手は木粘土を使用しました。ひび割れしたらその都度そこに粘土を埋め込み、やすりをかけていきます。

胴体とのつなぎは、ちりめんの布。中にほんの少し綿を入れました。

そして、カツラを付けて出来上がりです。

こちらは、「川村かつら店」さん(http://www.kkkatura.co.jp/)で人毛のカツラを購入。

市松人形は号数である程度サイズが決まっているので、安心です。

次は着物の仕立てです。

すずめのおそで ‐ Suzume no Osode -

手作りお香のワークショップのお知らせや、趣味で少しずつ作っているお細工物等をちょこちょこ載せております。 どうぞごゆっくりご覧ください。 I am making Japanese traditional handicrafts, "Osaikumono (bags, pouches, Japanese style patchworks, etc)."