七夕に甘い練香を。

今日は七夕。

この日に降る雨は、織姫と彦星が流した涙の雨ということで、「催涙雨」というしっとりとした名前がついています。

七夕というと、笹に紙で作った飾りや、願い事を書いた短冊を飾って過ごすお祭りというイメージですが、もともとは、「乞巧奠」(きこうでん、きっこうでん)という宮中行事で、手芸や詩歌など、芸事の上達を願うお祭りでした。

「乞巧奠」の歴史は古く、日本では奈良時代にまでさかのぼります。宮中では、庭にお供え物を飾り、一晩中香を焚いて、織姫と彦星の二星の逢瀬に思いを馳せたそうです。(小学館 日本大百科全書)

今晩は、そんな七夕にちなみ、前に作っておいた練香を空薫にしてみました。

香りは、六種の薫物「荷葉」をもとにした、甘くしっとりとした香り。1人静かな星祭りとして、二星に思いを馳せてみたいと思います。


すずめのおそで ‐ Suzume no Osode -

手作りお香のワークショップのお知らせや、趣味で少しずつ作っているお細工物等をちょこちょこ載せております。 どうぞごゆっくりご覧ください。 I am making Japanese traditional handicrafts, "Osaikumono (bags, pouches, Japanese style patchworks, etc)."